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【1日目】2024年 富士山 晴天の吉田ルート 登山初心者レポート【影富士と夕焼け】

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登山時期:2024年8月中旬

今年の7月に人生で初めて富士登山に挑戦し、これまで吉田ルートと富士宮ルートで2回登頂しましたが、両方とも頂上は雨…。
真っ白い霧の中で視界が悪く、お鉢巡りも断念しました。
そんな2回連続雨の山頂を経て、ついにご来光と晴天のお鉢巡りをすることができました!

ということで、3回目でやっと念願叶った晴れの日の富士登山レポートをしたいと思います。

雨の日の富士登山はこちらの記事でまとめています。

目次

登山データ

登山やハイキングの工程を登録できるYAMAPのアプリを使いました。
2日間の行程はこちらの通りです。

所要時間16時間32分 (休憩4時間42分含む)
歩行距離15km
のぼり1,649m
くだり1,654m
1日目の登山ルート
2日間の登山ルート3Dマップ

富士吉田口五合目行きシャトルバス

富士登山シーズン中はマイカー規制があり、直接富士スバルライン五合目に車で行くことはできません。
最寄りの富士山パーキングに駐車して、シャトルバスで富士スバルライン五合目に向かいます。

2024年のマイカー規制期間2024年7月5日(金) 18:00 ~ 9月10日(火) 18:00

第1から第4まであり、第1駐車場は675台、第2駐車場は317台とかなり大きな駐車場です。トイレもあります。
駐車料金は1回1,000円です。

奥にあるチケット売り場でシャトルバスのチケットを購入します。支払いにはクレジットカードが使えます。

往復のチケットを購入しました。行きは切符サイズの小さいチケット、帰りは大きいチケットです。

富士山パーキング富士スバルライン五合目 シャトルバス
往復チケット料金 (マイカー規制期間)往復 2,500円 / 片道1,660円 (小人半額)
所要時間45分

約45分で富士スバルライン五合目に到着します。
標高2,300mまで一気に高度を上げるので、高山病予防のためにバスでは眠らず呼吸を深く保ったほうが良いようです。

上りのバスは3:30(平日とお盆は5:00)〜17:30発、下りのバスは4:30(平日とお盆は6:00)〜18:30発で、30分間隔で運行しています。
富士スバルライン五合目行シャトルバス時刻表 ←こちらのリンクから公式サイトを確認できます。

1日目の登山ルート

富士スバルライン五合目

レストランやお土産物屋さんがあり、こちらで1時間ほど高度順応のため休憩しました。

受付で通行料2,000円と任意の協力金1,000円を支払います。

支払いには、電子決済やクレジットカードが使えて便利です。
受付の方が「気をつけていってらっしゃい」と温かく見送ってくれました。近くにいたスタッフさんも「今日は風もないし晴れていてよかったですね」と話しかけてくれました。皆さんとても親切でフレンドリー!

協力金を支払うと木製のストラップが貰えます。

裏に日付のスタンプを押せるブースがあり、その日の記念になります。

リストバンドは腕かザックにつけるのですが、「なるべくザックにつけてください」と案内があったのでザックに。

さぁいよいよ出発です!
ゲートのスタッフさんにも「気をつけて」と見送ってもらい、気分が高まります。

ゲートを通ると外部の土を落とす場所があるので、靴の裏をきれいにします。
富士山の自然を守るために外から土やタネを持ち込まないような対策がされています。

しばらく歩くとすでにもういい景色。オンダテやイタドリの花もたくさん咲いています。

途中の分岐は富士山頂方面に向かって右に進みます。

樹林帯を歩いたり。

落石防止のシェルターを通ります。

六合目 富士山安全指導センター

シェルターを通ってちょっと歩くと、富士山安全指導センターがありました。
こちらでヘルメットを借りることもできるそうです。

緊急連絡先が書かれた吉田ルートの地図をいただきました。

トイレは200円で利用できます。男性用の奥に女性用もあります。

曇ったり晴れたりを繰り返していますが、概ね良い天気です。

七合目 花小屋

六合目を出発し、分岐を右側に向かいます。

落石防止の柵が幾重にも連なって、ジグザクの坂道を形作っています。
そんなつづら折りの道をひたすら登っていきます。

細かい砂利や石に足を取られて進みにくいです。

落石防止の柵の上に可愛い紫の花が。
調べてみると、ムラサキモメンヅルというマメ科の多年草のようです。

ひたすら続く、ザレ場のつづら折りが辛い。

頑張って進んでいたら岩場に出ました。
これを登ればやっと最初の山小屋です。

七合目最初の山小屋、花小屋に到着しました。
カラフルなお花がたくさん飾られていて綺麗。ずっと土ばかり見ていたので癒されます。

七合目 日の出館

ここからは岩場が続きます。
といっても足を置く場所はたくさんあるので、手を使いながらいけばそんなに難しくなかったです。

日の出館に到着しました。美味しそうな手書きのメニューがたくさん。
飲み物(500円)やお菓子、カップヌードル(700円)なども売っています。

山小屋ごとにトイレがあります。使用料はどこも200円、山頂のみ300円です。

七合目 トモエ館

日の出館を出発してまた登ります。

七合目トモエ館に到着しました。トモエ館は七合目と本八合目にあり、どちらも全館個室になっています。
私たちは本八合目のトモエ館に宿泊します。

七合目 鎌岩館

七合目トモエ館を出発し、また岩場を登ります。息切れしてきたので、休憩しながらゆっくり進みました。

鎌岩館に到着です。標高2,790m。

七合目 富士一館

鎌岩館を出発してしばらく登ったところです。
これまで登ってきた七合目までのつづら折りの道や、岩場が見えてだいぶ登ってきたなぁと実感します。

曇ったり晴れたり。青空がまた見えてきました。

富士一館に到着しました。
売っているものの金額は、山小屋によって多少ばらつきがあるようです。

七合目 鳥居荘

富士一館を出発すると次の鳥居荘の赤い鳥居が見えます。

稜線がきれいに見えて良い感じ。

赤い鳥居の鳥居荘に到着です。

七合目 東洋館

東洋館に向かってまた岩場を登ります。
この辺りの山小屋は5〜10分おき間隔であるので、こまめに休憩が取れて体力的にかなり楽です。

七合目最後の山小屋、東洋館に到着しました。
外観がとても綺麗。2007年にリニューアルされたそうです。

休憩用のベンチも綺麗でした。
外を向いて景色を眺めながら座ることができます。

八合目 太子館

ここからは山小屋の間隔が約20分おき位と少し長くなります。

岩場を登りきって、太子館に到着です。ここから八合目に入ります。
聖徳太子が馬で富士山に登った際に休憩したということからこの名がついたそうです。

標高3,100m!そんなに高いところにいるなんて改めてびっくりしました。
五合目から約800m登ってきたことになります。

八合目 蓬莱館

また白くガスってきてしまいました。太子館を出発します。

蓬莱館に到着しました。受付のお兄さんが「お疲れ様です」と声をかけてくれました。

八合目 白雲荘

蓬莱館を出発すると「蓬莱亀岩 八大龍神」の碑がありました。

なだらかな道ですが、その分距離が長く感じます。

下を見下ろすとこんな感じです。ここまで頑張ったなぁと励みになります。

疲れで足が上がらず、階段を登るのもちょっと辛くなってきました。

白雲荘に到着しました。小屋前のスペースがかなり広々しています。

見下ろすと頑張って歩いてきたつづら折りの道が見えます。

八合目 元祖室

もくもくした雲と青空がいい感じ。夏の空って感じがします。

あとちょっと!気力を振り絞って足を進めます。

元祖室に到着しました。標高3,250mです。

富士山天拝宮がありました。
明治15年に、山頂にあった天拝所をこちらに移したそうです。

本八合目 富士山ホテル 

元祖室を出発します。上の方に「トモエ」と書かれた山小屋が小さく見えました。

またつづら折りの坂を登ります。

富士山ホテル第1に到着しました。

階段をちょっと登ると。

富士山ホテル別館があります。

別館の前を通り過ぎてまた階段を上がると、富士山ホテル第2です。
ここまでくればトモエ館はもうすぐです。

本八合目 トモエ館

富士山ホテルの横を通って、狭い階段を上ると。

ついに!本八合目のトモエ館に到着しました。

標高3,400mまで来ました。心地よい達成感が体を包みます。

雲が晴れて下の景色も見えます。

本八合目トモエ館

入口がカーテンで仕切られた個室

トモエ館は全館個室になっており、二段ベッドの入り口がそれぞれカーテンで仕切られた作りになっています。
私たちは2人用の部屋で、2段ベッドの1階でした。
布団2組と枕と不織布の枕カバー、壁にはフックが6箇所、荷物を置いても縦横ともに十分なスペースがあります。

コンセントは2口分使えます。スマホやカメラの充電ができて本当に助かります。
奥行10cmくらいの棚があり、小物を置けるのも嬉しいです。

食事

夕飯のハンバーグカレーと温かい緑茶です。
カレーは意外と量があってハンバーグも大きくてお腹いっぱいになりました。
疲れた体のすみずみまで染み渡る美味しさでした。

入口を入ってすぐ食堂があり、到着順に渡された番号札の番号が館内放送でアナウンスされます。
17:30頃からスタートして、大体3回ぐらいに分けて順番に呼ばれるようです。私たちは15:20頃のチェックインで2巡目でした。

夕飯の時に翌朝の朝食も一緒に渡してくれます。
パン3つとミネラルウォーターで、翌日いただきましたが、チーズ入りのパンが特に美味しかったです。
(写真撮り忘れたので前回行った時の写真です。パンの種類がちょっと違うかも。)

トイレ

トイレは小屋の入り口を出て奥に行ったところにあります。
1回200円ですが、宿泊者は1回100円になります。

影富士

夕焼けを撮ろうと小屋の前に出てみたら影富士が見られました。ちょっと右側がボヤッとしていますが。
これはトモエ館前で撮った写真です。

こちらは江戸屋の前で撮ったものです。
空のグラデーションとあわせて本当に綺麗でした。

夕焼け

トモエ館は北東側の山肌にあるので、残念ながら夕日は見えませんが、夕焼けの空は見ることができました。

徐々に赤く染まっていく雲の色が美しくて、小屋前のベンチでずーっと眺めていました。
皆さんベンチでくつろいでいて、すぐ隣でドイツ人の観光客の方もGoProで撮影していました。

富士登山1日目の感想

今回は今年3回目の富士登山ということあって、1回目に登った時には息も絶え絶えでしたが (笑)、わりと八合目までは早く感じました。
岩場は焦らず登ればアスレチックのようで楽しくて良かったです。
ただ、やはりザレ場(細かい砂利や石のある砂の道)の坂道がしんどかったです。つづら折りの道が延々と続いて、精神的にも肉体的にも疲弊しました。
とはいえ、登山の高度な技術が必要というわけではなく、普段登山をそんなにしない方でも登りやすいルートだと思いました。
何より休憩できる山小屋がたくさんあるのが良いですね。

トモエ館のスタッフさんが皆さん親切で、到着時にかけてくれた労いの言葉をかけてくれたり、食事の時の席への案内も丁寧だったり、星を眺めるなら小屋の後ろが暗くて良いよと教えてもらったりと、快適な宿泊ができました。忙しくて大変な中、本当に感謝の気持ちしかないです。
五合目の通行料の窓口やゲート、六合目などの案内に立っていたスタッフさんも皆さんとても優しくて、疑問や不安があればすぐに声をかけられて安心でした。

続きの2日目はこちらの記事にまとめています。
晴天に恵まれ、ご来光とお鉢巡りをが楽しめたのでぜひ続けてご覧いただければ嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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