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【2日目】2024年 富士山 晴天の吉田ルート 登山初心者レポート【ご来光とお鉢巡り】

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登山時期:2024年8月中旬

これまで2回富士登山をして2回とも雨だった私たち夫婦が、今回は吉田ルートで3回目の富士登山に挑戦しました。
そして今回やっと、山頂でご来光を望むことができました。
晴天の中、火口の周りを回るお鉢巡りや、富士山の最高峰である剣ヶ峰にも行くことができたので、夜中に出発してご来光〜下山までをレポートしたいと思います。

山小屋宿泊までの1日目についてはこちらの記事にまとめています。

目次

登山の行程表

2日目の登山ルート(1)
2日目の登山ルート(2)
2日間の登山ルート3Dマップ

登山ルート

本八合目トモエ館

2:43に本八合目のトモエ館を出発し、山頂に向かいます。山頂までは約1時間半ほどだそうです。
ご来光が5時頃の予定なので、ちょっと余裕を見ての出発です。

山頂に向かう登山客のヘッドライトがジグザグに列を作っています。

下を見ると街の明かりが見えます。

御来光館

ヘッドライトの列の先に山小屋の明かりが見えてきました。

トモエ館から15分ほどで御来光館に到着です。このまま休憩せずに向かいます。

山頂に向かう

登山客のヘッドライトの向こうに夜景。暗い中をひたすら歩きます。

山の上の方までずっと列が続いています。
ちょっと歩いては止まり、歩いては止まりの繰り返しでなかなか進みません。渋滞がすごいです。

九合目

途中で鳥居を通りました。

4時近くなってだんだん空が白み始めました。

九合目に到着しました。標高3,600mなので、あと170mちょっとですね。

閉鎖されていますが、迎久須志之神社がありました。

吉田口 富士山頂

指導員の方が道の途中に立っていて、2列で進むようにアナウンスしてくれています。山頂まであとちょっと。

4:30頃、空がだいぶ明るくなって赤く染まってきました。

山頂の鳥居が見えてきました。

ご来光まであと15分くらい。

ついに鳥居のすぐそばまで来ました。

一礼して鳥居をくぐります。ようやく吉田口の山頂に到着です!

山頂の山小屋、扇屋と山口屋が見えてきました。

山頂も人がたくさん。皆さん登頂を喜びながらご来光を待っています。

ご来光

日の出まであと5分ほど。空の色が刻々と変わっていきます。

待ち望んだ瞬間がついに!

赤く染まる空と雲、差し込む光が神々しくて、ここまで来られたことに感謝の気持ちが湧き上がります。
大自然の圧倒的なパワーを感じ、何もかもうまくいくような前向きな気持ちになりました。

日が完全にのぼりました。青空と雲海の上の太陽の光が神々しい。達成感がすごいです。

成就岳

成就岳にもご来光を待つたくさんの人々がいました。

成就岳の上から見ると、吉田口が一望できました。すごい数の登山客です。
ここにいる全員と同じ感動を共有できたと思うと、なかなかこんな体験はできないなと思いました。

お鉢巡りスタート

成就岳の横を進んで、お鉢巡りをスタートです。

結構細い道で、向かいからも人が通るので、すれ違いの際に滑落しないように譲り合って進みます。

開けたところに出ました。人が多いですが、山頂までの渋滞ほど混み合ってはいないです。

坂を下っていくと、御殿場口に出ました。

富士宮口 富士山頂

そのまま進むとすぐ富士宮口です。郵便局には長蛇の列が。
私たちも前回登頂した際に実家宛にハガキを出しました。(ポストカードはこの隣の頂上富士館で購入できます)

浅間大社奥宮

神社でお参りも。御朱印もいただけます。中にはお守りやお札も販売されていました。。

頂上富士館

いろんな種類の登山バッジや手拭い、ポストカードなどの富士山グッズがたくさん売られていました。

剣ヶ峰 3,776m

頂上富士館と郵便局の間の道を通って、剣ヶ峰に向かいます。

剣ヶ峰の前には、記念撮影をするための行列が。行列に並んで、だいたい50分ほど待ちました。

剣ヶ峰の碑の近くには気象観測所がありました。

3,776mの剣ヶ峰に到着です!スタッフさんが一組ずつ写真を撮ってくれました。

実は一番高い場所なのはこの赤い印のところだそうです。
剣ヶ峰の碑の先の岩の高いところにあります。(すぐ先は崖になっているので、撮影する際は注意!)

吉田口 富士山頂

剣ヶ峰での撮影を終え、お鉢巡りを再開します。

雲が晴れて街が綺麗に見えます。

火口の方に坂道を下って降りていきます。

坂を上がって暫く歩くと吉田ルートの登山口に戻ってきました。ここから登ってきたのがだいぶ前のことのようです。
お鉢巡り1周するのにだいたい1時間半ほどですが、剣ヶ峰の行列に並んだので結構時間がかかりました。

さっきは急いでいたので通り過ぎてしまいましたが、富士山頂上奥宮があります。

こちらにはベンチがあり、皆さん座って休憩していました。雲海が目の前に見えるベストスポット。

ベンチの前の扇屋さんでバッジを購入することに。

バッヂの裏にその場で日付を入れてくれます。

吉田ルート 下山道

少し休憩してから、吉田ルートの下山道で下山していきます。

山口屋を過ぎてすぐの分岐を左に曲がると、下りの道があります。

雲の上を歩いているような幻想的な光景です。一面の雲海が綺麗。

雲が下から上に立ち上っています。

下りの道がこんなに晴れているのは初めてです。景色を眺めながらだと足取りも軽いですね。

こんな感じの砂利道をひたすらつづら折りにジグザグ下りていきます。

ブルドーザーと共用の道なので、時々すれ違います。邪魔にならないように道の端によけます。

下りも細かい砂利と石のザレ場で、滑りやすいので注意が必要です。
トレッキングポールがあるとかなり楽です。

本八合目の胸突江戸屋(上江戸屋)が見えてきました。
宿泊した本八合目トモエ館の奥にある山小屋です。トモエ館の宿泊者はチェックアウトの8時までは荷物を預けることができるので、預けていたお客さんはここから一度トモエ館に戻って、荷物を回収してから下山道に戻ることになります。

その下の山小屋は本八合目の富士山ホテルです。

下江戸屋の分岐

続々と登山客が下りてきます。

またブルドーザーとすれ違いながら下っていきます。

間違いやすい吉田ルートと須走ルートの分岐。
ずっとつづら折りで下りてきたのでそのまま右に折り返したくなるところですが、右に行くと須走口に下りてしまうので注意。

吉田ルートは左側の山小屋 (下江戸屋) の横を通って進みます。

ここで休憩したりトイレに行ったりしておいたほうがいいかも。
ここから先は七合目の公衆トイレまでトイレがありません。(次のトイレまで私たちの足で1時間半以上かかりました。)

下江戸屋を通ると分岐案内の看板があるので、吉田口方面にそのまま進みます。

富士山吉田口下山道 七合目公衆トイレ

ここからもひたすらつづら折りに坂道を下りていきます。滑りやすいので慎重に。

やっぱり富士山は下山がしんどい。同じような道をずっと繰り返して足がガクガクしてきます。

ゴツゴツした石がたくさんあって滑りやすいです。

こんな石だらけの道もあります。

斜面にはたくさんのオンダテの花が咲いています。

何回折り返したかわからない位ジグザグを繰り返して、ようやく七合目の公衆トイレに到着しました。
たくさんの人が座り込んで休憩していました。

六合目

六合目に向けてまた坂道を下ります。

落石防止のシェルターを3箇所通りました。これは1箇所目。

シェルターの中は階段状に下っていきます。

シェルターと坂道を繰り返して進んでいくと。

分岐の案内が出てきました。六合目までもうすぐ。

途中で馬に乗ったスタッフとすれ違いました。
下山がしんどくて動けない場合は、有料で馬に乗って下りることもできるそうです。ちょっと乗ってみたい。

六合目にようやく到着です。
指導員の方が「お疲れ様」と迎えてくれました。帰ってきた、とホッとしましたが五合目まではまだまだ。

富士スバルライン五合目

行きと同じシェルターを通って五合目に向かいます。

樹林帯の中の石畳。下りは登りより歩きづらいです。足もガクガクだし。

五合目から六合目まではそんなに遠くなかったように記憶していたのですが、疲れた体ではものすごく長く感じます。
疲労困憊できっとひどい顔をしていて、これから登る登山客の元気溢れる姿との違いがすごいです (笑)

長い道のりを歩いてやっとゲートに辿り着きました。

到着〜!お疲れ様でした!

2日間の吉田ルート富士登山の感想

私たち夫婦は、山小屋に宿泊して2日に渡る登山というのは富士山が初めてでした。

吉田ルートは特に山小屋がたくさんあるので休憩場所やトイレがあるし、自分のペースを守りながら登山ができて安心でした。
特に私たちのような登山初心者にはおすすめのルートだと思います。

富士山の山小屋はあまり評判が良くないということもあり、布団やお部屋の清潔感やスタッフさんの対応など心配しながら行ったのですが、宿泊したトモエ館も、他の山小屋のスタッフさんも、丁寧に対応してくださり、嫌な思いをすることはなかったです。
施設内も出来る限り清潔に快適に保たれていて、慣れない山小屋宿泊も快適に過ごすことができました。
トモエ館はトイレまで少し距離があるのが不便ではありましたが、それ以外は特に不便はありませんでした。スタッフさんは笑顔で元気よく、疲れて到着した時にはとてもありがたかったです。

深夜に山小屋を出発してから山頂までの1時間半くらいは、暗い中の渋滞が少し辛くはありましたが、おかげでゆっくりしたペースで登ることができたので、高山病にもならずに結果的にはよかったかなぁと思います。ただ、思っているよりも渋滞が停滞していたので、予定より15分ほど早く出発したほうがゆとりを持ってご来光を待てるかもしれないなと思いました。
(本八合目トモエ館からは1時間半ほどの道のりですが、渋滞で2時間近くかかったため、山頂に着いたのがご来光ギリギリでした。)

長くなりましたが、今回の富士登山は大大大満足でした!
来年もまた登れたらいいな。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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