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【南アルプス】すずらんを楽しむ 入笠山 登山レポート

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登山日:2024年6月8日(土)

すずらんが見頃の6月上旬に、入笠山に行ってきました。
すずらんだけでなくたくさんの花が楽しめる「花の百名山」として人気の入笠山。
登山もきつくないので初心者の方にもとってもおすすめです!

目次

登山スケジュール

登山やハイキングの工程を登録できるYAMAPのアプリを使いました。
今回の工程はこちらの通りです。

所要時間9時間24分 (休憩2時間23分含む)
歩行距離16.3km
のぼり885m
くだり891m
登山ルート(前半)
登山ルート(後半)
登山ルート3D動画

入笠山で今回見られた花

6月8日に行って、見ることができたお花をご紹介したいと思います。

すずらんは日本すずらんとドイツすずらんの2品種があります。

日本すずらんとドイツすずらんの違い
日本すずらん

葉の下に隠れるように花をつけるので、上からは花が見えづらい

ドイツすずらん

日本すずらんより大きめで葉から花が出ていて目立つ

日本すずらんは入笠湿原の階段横に、ドイツすずらんはゴンドラ山頂駅前の入笠すずらん山野草公園にあります。

登山ルート

沢入登山口駐車場

今年は4月26日〜11月17日は8:00〜15:00の間はマイカー規制があって、沢入駐車場より上には行けなくなります。

駐車場の端にトイレがあります。

すずらんの見頃の週末ということもあって、30台ほど収容の駐車場は大混雑。
ギリギリ停められましたが、あと少し遅ければ埋まってしまうところでした。

沢入登山口

入笠湿原に向かう

登りが緩やかで道も歩きやすいです。1時間半ほどで入笠湿原に着きます。

木漏れ日が気持ち良くのんびり歩けます。

入笠湿原

入笠湿原の入り口に到着しました。
ニホンジカの侵入を防ぐためのゲートがあります。

湿原に入るとすぐに満開のズミの木が迎えてくれました。桜みたいな薄ピンクの花が綺麗!

クリンソウも。この後も湿原内や入笠山山頂に向かう途中でもたくさん咲いていました。

入笠湿原には富士見パノラマリゾートのゴンドラでも来ることができます。
ゴンドラの始発である8:30までは沢入登山口からの登山客しかおらず、贅沢な光景を独占している気分です。

素敵!広々として日本じゃないみたいです。

人の少ない木道と階段を歩きます。朝の空気の中で最高です。

階段の両脇は、日本すずらんの群生地です。

葉に隠れるように控えめに咲いていてすごく可愛い。香りも控えめですが、覗き込むと少し甘く良い香りがします。
コロンと小さくて愛らしいです。

一度湿原を出て、ゴンドラ山頂駅の方に向かいます。

ゴンドラ山頂駅

入笠湿原を出てちょっと進むと、ゴンドラ山頂駅への道標があります。

ゴンドラ山頂駅に到着しました。トイレがあります。

入笠すずらん山野草公園

ゴンドラ山頂駅の目の前には「入笠すずらん山野草公園」があり、ドイツすずらんが群生しています。

一面にドイツすずらんが!花の近くに寄らなくてもふわっと甘い香りが漂います。

日本すずらんよりも背が高くて花が目立ちます。満開の花畑が素晴らしいです。
同じすずらんでも個性がありますね。

入笠山ハイキングコース

ドイツすずらんを堪能したら、すぐ近くの入笠山ハイキングコースに入ります。

サクラソウ
ホテイアツモリソウ

ホテイアツモリソウは絶滅危惧類に指定されている貴重な花だそうです。
唇みたいにぷっくりしていて特徴的ですね。

マイヅルソウ
一葉蘭 (イチヨウラン)
アサマフウロ
ベニバナイチヤクソウ

たくさんの種類の花が見られました。
行く時期によってまた違った植物を楽しめそうです。

アカノラ山

アカノラ山の山頂は立ち入れなくなっていました。ここで引き返します。

入荷湿原

先ほどとは別の入り口から再び入笠湿原に入ります。

先ほど上った階段が正面に見えます。湿原内が見渡せて良い眺め。

緑が綺麗で気持ち良い!

また先ほどとは別の出口から湿原の外に出ます。

山彦荘

しばらく進むと山彦荘があります。

「カゴメの森」を通ります。
カゴメ株式会社と富士見町との共同で森林保全活動をしているそうです。

花畑の入り口がありました。寄りたいけど、ここには入らずに横の登山道に向かう道を進みます。

花畑を通って山頂に行くこともできます。たくさんの人がジグザグに登っていました。

ヒュッテ入笠 (旧マナスル山荘)

ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘)に到着しました。
こちらのランチは11:00〜13:00の営業です。

美味しいと評判のランチ、食べたかったですが、今回は時間が合わず断念。
絶対また来ます!

入笠山山頂に向かう

入笠山山頂に向かう登山道に入ります。山頂までは約30分の道のりです。

途中で迂回コースと岩場コースに分かれます。
私たちは岩場コースで行きましたが、そこまで険しい岩場はありませんでした。

山頂まであとちょっと。

入笠山山頂

山頂に到着です。入笠山(1,955m)に無事登頂できました!
この日はすごく混んでいましたが、良い天気で気持ち良いです。

持って写真を撮るためのプレートがあります。絶景をバックに記念に1枚パチリ。

見える山の名前と方角が書かれた方位盤があります。

表示が少しずれていますが、八ヶ岳も綺麗に見えました。
入笠山の山頂からは、日本百名山のうちの22山が望めるそうです。

佛平峠

しばらく休憩したら、ここから大阿原湿原を目指します。

佛平峠を通ります。

大阿原湿原に向かう

大阿原湿原まで20分の道標がありました。

大阿原湿原

大阿原湿原に到着しました。大きなデッキの上に木のベンチがあり、湿原を眺めながら休憩できます。

大阿原湿原の中の木道を進みます。どこを見ても絵になります。

ズミの木のトンネルです。

ズミの蕾は赤いですが、花は桜のような薄いピンク色になります。不思議。蕾も花も可憐ですね。

サルオガセという木から垂れ下がる糸のような地衣類。
地衣類は菌類と藻の共生体だそうです。

入笠湿原に向かう

バッコヤナギの綿毛がたくさん舞っていました。
飛んでいる綿毛を見て、最初はたんぽぽかと思っていましたが、このヤナギの木の綿毛だったようです。

山頂カフェで休憩

ルバーブとミルクのミックスソフトクリームで一息。
ルバーブには食物繊維やビタミンC、カリウム、アントシアニンなどが含まれているそうです。イチゴのような甘酸っぱいサッパリした味でした。
絶景を眺めながらのソフトクリームは最高です。

展望台

入笠すずらん山野草公園を通って展望台にも行ってみました。カフェから徒歩5分ぐらいです。

沢入登山口まで下山

朝登った登山道を通って下山します。下りはだいたい50分ほどの道のりです。

行きと同様に急な下りもなくとても歩きやすい道です。

登山口に到着です!お疲れ様でした。

富士見パノラマリゾートのゴンドラ利用も可能

富士見パノラマリゾートのゴンドラ

富士見パノラマリゾートのゴンドラで、入笠湿原まで一気に上がることができます。
手軽にハイキングを楽しみたい方にはこのルートもおすすめ!

4〜9月の営業時間
チケット売り場8:15〜16:00
ゴンドラ8:30〜16:00 (下り最終16:30)

ゴンドラの料金はこちらになります。(2024年6月5日現在)

ゴンドラ券大人子供 (小学生)
往復2,200円1,100円
片道1,400円700円

最新情報や詳細は公式サイトからご確認いただけます。

富士見パノラマリゾート駐車場では車中泊もできる

ちなみに、富士見パノラマリゾートの駐車場は2000台収容で、予約や料金なしで車中泊することができます。
私たちは今回、富士見パノラマリゾートの駐車場に前日の夜に到着し、車中泊してから、翌朝移動して沢入登山口駐車場に駐車して登山を開始しました。
トイレも24時間使えるので(しかもすごく綺麗!)、とても快適に過ごせました。

周辺の施設

温泉施設 ゆーとろん

温泉がすごく綺麗で、露天風呂3つと水風呂、内風呂があって楽しめました。
登山の疲れを癒すのにぴったり!美肌の湯だそうで、とろっとした柔らかい泉質でした。

くーとろんというお食事処もありました。

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳

引用元:リゾナーレ八ヶ岳公式

人気の星野リゾートのホテル、リゾナーレ八ヶ岳です。

お部屋は色々なカテゴリーがあり、人数や好みに合わせて選択できます。

引用元:リゾナーレ八ヶ岳公式

通年利用できる室内プール、森を眺められる温浴施設、スパなど、楽しみが盛りだくさん。
入笠山とあわせて1泊旅行を計画するのもおすすめです。

入笠山登山まとめ

山頂からは南、中央、北アルプスを見渡すことができ、手軽に絶景を味わえます。

沢入登山口から入笠湿原までは1時間ちょっとぐらいの登山を楽しんでも良いし、富士見パノラマリゾートのゴンドラで一気に登ってお手軽ハイクを楽しむのにもおすすめです。

すずらんやズミ、クリンソウなどもたくさん見られて歩いているだけで楽しい!
7〜8月が見頃のお花もたくさんあったので、夏にまた改めて行ってみたいなと思いました。

ヒュッテ入笠のご飯がすごく人気で、名物のビーフシチューは現在はありませんが、牛肉の赤ワイン煮はじめおいしそうなメニューがたくさんありました。
絶対また行きたいと思うとても楽しい山行になりました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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