登山日:2024年8月23日
登山初心者の私たちが始めて挑戦する北アルプスの山小屋泊。
どこに行こうか迷い、入門として紹介されていた燕岳に行くことに決めました。
燕岳の山荘である燕山荘(えんざんそう)の評判がとても良く、泊まってみたいと思ったのも決め手になりました。
結果、本当に素晴らしい山行になりました。
登山自体も、宿泊も、思い出に残る最高の体験になりましたので、今回は燕岳登頂と燕山荘へのチェックイン、夕焼けを見た宿泊1日目をレポートしたいと思います。
続きの2日目はこちらの記事でまとめています。
登山の行程
登山やハイキングの工程を登録できるYAMAPのアプリを使いました。
所要時間 | 16時間38分 (休憩5時間35分含む) |
歩行距離 | 18.2km |
のぼり | 1,700m |
くだり | 1,622m |
1日目の登山ルート
中房登山口駐車場
駐車場は第1から第3まであります。
私たちは第1に停める予定でしたが、夜中の2時半ごろに着いたところ、第1は既に満車で、第2も残り3台分ほどの空きにギリギリ停められた感じでした。車中泊の方も多いようでした。
(第3駐車場は有明荘の前にあり、車中泊は禁止です。夜中に通った時はロープが張られていて駐車できないようになっていました。)
第2駐車場は坂に沿って3段ぐらいになっています。約45台ほどのスペースだそうですが、夜中2時半の時点ででほぼ満車でした。
ギリギリ停められて良かった…。
もし満車で止められなかった場合は、少し遠い駐車場に停めてからバスで行くルートもあるようです。
第2駐車場に停めてから道路を通って中房温泉まで歩きます。
10分かからないくらいの道ですが、上り坂なので地味に疲れます。
中房温泉
登山口
水洗のトイレがあります。出発前に寄ってから行けて助かります。
中房登山口に到着しました。目の前には中房温泉があり、下山後に寄って帰ろうと思いながら出発です。
登り始めてすぐ急登がスタートしましたが、階段になっていたり岩場も足場がしっかりあったりして、歩きやすい登山道です。
第1ベンチ
急登の階段や坂道が続きます。
登山口から30分ちょっと歩いて、少し下ったと思ったら第1ベンチに到着です。
水場に下りる道があるようです。
中房温泉口から1km進みました。
第2ベンチ
合戦小屋に物資を運ぶためのリフトがありました。
第2ベンチに到着です。
第3ベンチ
朝出る時は曇っていたけど、だんだん晴れて青空が出てきました!
木漏れ日が気持ち良い。
信州限定のじゃがりこ贅沢だし味でチャージ。だしの風味が強くて美味しかったです。
富士見ベンチ
まだまだ急登は続きます。
木の間から山並みが見えます。だいぶ高いところまで登ってきました。
急な坂道ですが、木の段があるのでゆっくり登れば大丈夫。
ここから富士山が見えるそうですが、この日は雲で見えなかったです。
安曇野インター近くのコンビニで購入した信州限定の山賊焼棒。うまい棒みたいな感じでした。ガツンと唐揚げの味で美味しかったです。
合戦小屋
花崗岩の砂礫が白くて綺麗な道です。
こんな風に岩を登るところもあって、疲れるけどちょっと楽しいです。
合戦小屋まであと10分の看板が。これは嬉しい!励まされます。
あと5分!足取りが軽くなります。
無事に合戦小屋に到着しました。小屋内の席とテラス席があり、たくさんの人が休憩していました。
一番のお楽しみ。名物のスイカをゲット!
今まで食べたスイカの中で一番甘くてジューシーで最高に美味しかったです。
物資を運ぶヘリコプターが5分おきくらいにきていました。
合戦小屋のマークがおしゃれです。
合戦小屋で売っていた手拭いも買いました。スイカとクマの柄で可愛い。
合戦沢の頭
燕山荘に向かって出発です。
ちょっと狭い道を進んで10分ほど歩くと。
合戦沢の頭に到着しました。結構広い空間にベンチがたくさん置かれていました。
「雷鳥は山をきれいにと鳴いている」の看板がありました。
トンボがたくさん飛んでいました。
燕山荘
てっぺんに燕山荘が見えました。ちょっと遠いけど、目標が見えると頑張れる!
合戦沢の頭から1時間ほどで燕山荘のテント場に到着しました。皆さんが設営をしています。カラフルなテントが綺麗。
そして目に入るのは、北アルプスの連なる山々と燕岳。感動!
ちょっと雲が出てきてしまいましたが、燕山荘に到着です。
山男さんこんにちは。燕岳とのベストショット。
燕岳
燕山荘でちょっと休んだ後は燕岳に登頂に向かいます。
ハイマツの緑と花崗岩の白のコントラストが本当に綺麗。
アルプスの女王を見ながら進んでいきます。
ハイマツの林を抜けて。
砂礫の中にコマクサが咲いていました。
コマクサは花の形が馬(駒)の顔の形に似ていることからその名がついたそうです。
有名なイルカ岩。本当に波から顔を出したイルカに見えます。
穴が二つ空いためがね岩。向こう側の空が見えます。
ロープで岩に登ったり。
燕山荘から約30分で山頂に到着です。燕岳と書かれた看板を持って記念撮影できます。
山頂に居合わせた人同士で譲り合いながら、写真を撮り合ったりしました。
三角点もありました。山頂は少し狭いですが、みなさん写真を撮ったり景色を眺めたりして思い思いに過ごしていました。
北燕岳 (2,723m)
燕岳の山頂から見える北燕岳。
15分ほどで行けるし、山頂はそれほど混んでいないと聞いたので行ってみることにしました。
北燕岳まで続く稜線が美しいです。
燕岳から坂を下って、少し広いスペースに出ます。
ここからの北燕岳も綺麗。
燕岳までと同じような道を歩き、最後に岩を登って登頂です。
この岩登りが少し怖かった(特に下り)ので、足場を確認しながらゆっくり登ります。
登頂した途端にガスってしまいました。
真っ白な中ですが、北燕岳に登頂です。
ちょっとガスが晴れて燕岳までの稜線が見えました。
燕山荘
夕食
ざわざわした雰囲気で、学生時代の合宿のようです。
他のお客さんと相席で、ご飯やお味噌汁はそれぞれよそうシステムです。
メインはハンバーグと煮魚と、とても豪華で、すごく美味しかったです。
疲れた体が美味しい食事で回復しました。
食事中はスライドを見ながらオーナーさんの山の話を聞き、最後にはホルンの演奏が聞けて充実した時間でした。
部屋
部屋には玄関から階段を登ります。階段は右側通行です。
部屋は二段になっていて、入り口はカーテンを閉めて個室になるようになっています。
私たちの部屋は新館の一番端でしたが、新館側の入り口やトイレが近く、とても快適に過ごせました。
窓がある部屋とない部屋があるので、私たちのように窓がないお部屋に当たった場合は手元を照らすライトがあると便利だと思います。(ヘッドライトを代用しました。)
水洗トイレ
トイレは水洗で、清潔で匂いも全くありませんでした。
トイレの前の洗面所も綺麗で、洗面所の水は飲み水として水筒に汲むこともできます。(洗面所の写真撮り忘れてしまいました💦)
充電スポット
充電は1回100円で約1時間利用できます。
ショップの近くにコンセントが用意されていました。充電器は自分で持っていく必要があります。
夕陽
夕日が沈む時間が近くなると、スタッフさんが「もうすぐ夕日が沈みます」とその場にいた人たちに声をかけてくれました。
燕山荘の入り口前には夕陽を見る人たちが集まっていました。
私たちは燕山荘の目の前の丘から眺めていました。
燕岳登山1日目の感想
到着した時に最初に目に入る裏銀座ルートの山並みと燕岳の眺めが圧巻で、そこまで登ってきた疲れが吹き飛びました。
北アルプス三大急登と呼ばれるほど急登が続く燕岳ですが、到着した時の眺望は最高のご褒美でした。
宿泊した燕山荘は、ホスピタリティーに溢れ、お部屋もトイレも清潔で居心地が良かったです。
また宿泊したいと思えるような素敵な山荘でした。
2日目は
こちらの記事にまとめていますので、ぜひ続けてご覧いただけると嬉しいです。ここまでお読みいただきありがとうございました!
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